10 - 30 - 2008

夢は…アクション振付師/足立洋

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adachi.jpg Photo ©Terrance Taylor

 「武道は芸術」
 決して口数は多くないが、その眼差しは熱い。
 「真の武道の美しさを、好きな映画を通して、もっと多くの人に知ってもらえたら」と想いを語るその顔は、生き生きと輝いていた。 
 初めて武道に興味を抱いたのは、5歳のころ。テレビの中のジェット・リーやジャッキー・チェンにあこがれた。中学で空手部に入部。そこで出会った師匠の下で空手を続け、伽翔(がしょう)流範士四段を習得し、武術整体師も修了した。武道家兼武術整体師として一心不乱に修行に励みながらも、映画などのメディアが流す脚色された武道に違和感を抱き始めていた。
 「もっと格好良く見せられるはずなのに」
 武道を始めるきっかけがアクションスターへのあこがれだっただけに、歯がゆさを感じた。同時に、武道の修行を積んだ自分ならば、よりうまくアクションシーンを見せられるのではないかと、アクション振付師を目指すようになった。
 その後、あこがれていたアメリカへ留学、現在はサンフランシスコ州立大で映画学を専攻。パフォーマーとしてではなく映画撮影の技術を学ぶ理由を「撮影の仕方、画面での見え方など撮影の裏側を知ることで自分の中の引き出しを増やしたかった」と話す。学業に励むかたわら、当地で出会った師匠の下、中国拳法(カンフー)洪家拳(こうかけん)習得にも力を入れる。
 「武道は洗練された体の動きを見せる芸術。アクションの振り付け一つで、映画の持ち味も変わってくる。さまざまな動きを研究・習得しながら、武道の可能性を最大限引き出したい」と意気込み、着実に夢へ前進している。
(佐藤晴香)
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